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2015.10.07
医療分野の評価~病院評価、医療機器の評価、医薬品在庫の評価
病院・医療分野における、医療機器・設備、医薬品在庫などの動産評価の重要性が高まっています。
科学技術先進国の日本には、高額な医療機器・医療設備が数多くあります。例えば、がんを切らずに治す粒子線治療を行うための機械設備等施設一式の費用は、陽子線で50億円程度、重粒子線で150億円超の金額となります。また、磁気共鳴画像装置(MRI)やコンピューター断層撮影装置(CT)は、人口当たりの台数がOECD加盟国平均の4倍と世界一普及しており、これらは多くの病院に導入されています。
病院の資産価値を適切に把握するためには、これら高額な医療機器・医療設備の適切な評価は必要不可欠ですが、評価にあたっては高度な知識と豊富な経験が必要とされ、通常の機械設備よりも難易度は高いとされています。
また、日本の病院の医業損益率(通常の株式会社でいう営業利益率)は、2010年時点で私的病院は3.8%と黒字を確保していますが、自治体病院はマイナス10%と大幅な赤字を計上しており、全体ではマイナス2.6%と収益性は高くありません。
人口の高齢化に対応する医療体制の整備も急務であり、病院の再編、事業再生やM&Aなどが活発化しているほか、経営体力に乏しい病院にとっては、高額な医療機器・設備や医薬品在庫、診療報酬債権などを担保にした新たな資金調達(ABL)にも期待が寄せられています。
弊社では、医療機器・設備評価で豊富な経験と実績を有するASA(米国鑑定士協会)支援のもとで、高度な評価技術を必要とする医療分野の動産評価に積極的に取り組んでおります。
病院資産の評価、医療機器の評価、医薬品在庫の評価など、医療分野の資産評価が必要な場合は、弊社所属のASA国際資産評価士にご相談ください。